ラボ型開発のメリット?なぜラボ型を選んだほうが良いのか?
オフショア開発を検討する際、検討すべき観点の一つとして挙げられるのが「契約形態」という部分かと思います。
そこで今回は、ラボ型開発という形について、そのメリットや選ぶべき理由、向いているプロジェクトの特徴などをご紹介させていただきます。
ラボ型開発という言葉について、少し耳にしたことがあるというあなたも、これを読めばきっとそのメリットや良さが分かると思いますので、是非参考にしてみてください。
Contents
ラボ型開発のメリット
では初めに、ラボ型開発のメリットについて、代表的なものを3つ取り上げていきます。
まずメリットを知ることで、「どうしてラボ型開発をした方が良いか」その理由がご理解いただけるかと思います!
専門のチームで長期間安心して開発リソースを増強できること
まずラボ型開発の一つ目のメリットとしてあげられる点は、中長期間、しっかりとエンジニアを専門のチームとして確保できるということです。
ラボ型開発は、期間と人員を定めて作業量を保証するサービスとなっているので、「開発リソースが足りていない。」という悩みや、「現場のエンジニアが多すぎる作業量に悩んでいる。」という悩みを、しっかりと解決することが出来るでしょう。
また、「貴社専門のチームである」ということも、大きなメリットとなります。中長期間にわたって、海外エンジニアに専属で自社の案件やプロジェクトを任せることが出来るため、自社エンジニアの負担が軽減されるだけでなく、管理やマネジメントの工数も削減出来るため、新しい事業や分野に割けるリソースが増えることになるでしょう。
ノウハウを蓄積し、効率的な開発が可能になること
次に、長期間の専門チームが構成されるからこそ、「ノウハウが蓄積されて、効率的な開発が可能になる」という大きなメリットも存在します。
案件単位での受託開発では、その開発が終了すると同時に、クライアントとエンジニアの関係値はリセットされてしまうため、一回一回事前知識やノウハウなどをインプットする必要があります。
しかし、中長期間のラボ型開発では、エンジニアたちが貴社専属として開発を行い、PDCAサイクルを回しながらプロジェクトを進めていくため、一度インプットを行えば、そこから新たな工数をかける必要はなくなってきます。
むしろ、時間を経るにつれて信頼や経験値が溜まっていくため、どんどん効率的に開発を進めていくことが出来るようになるはずです。
仕様変更や機能追加などに柔軟に対応できること
3つ目のメリットとしてあげられるのは、仕様変更や機能追加などの、イレギュラー対応についても、安心して任せることが出来るという点でしょう。
請負型の案件単位の開発では、仕様書からの修正や新しい機能を追加しなくてはならない場合、随時見積もりや開発スケジュールの調整を行う必要があります。
しかしラボ型開発は、時間と人員を確保する作業量単位での契約であるため、その契約期間内であれば、安心して開発を任せることが出来るのです。
いつでも柔軟に対応してくれる開発チームを海外に持っておくということは、仕様書や企画段階での厳密な作業を無くし、結果的に工数の削減にも繋がるのではないでしょうか。
ラボ型開発が向いているプロジェクト
では、こうしたメリットを持つラボ型開発には、どのような特徴のプロジェクトが向いているのでしょうか。
ここで3つほど、その特徴をご紹介しますので、もしあなたが検討している今のプロジェクトが下記の特徴を持つようであれば、是非ラボ型開発のご利用を考えてみてください!
既存サービスの運用や修正
何か新規のサービス・プロダクトを1つ開発することはもちろんですが、既存サービスの運用や修正・アップデートを行うプロジェクトについては、ラボ型開発が非常に適していると言えます。
なぜなら、こうしたプロジェクトは「慢性的に人手(エンジニア)を必要とする」という特徴に加えて、「いつ修正やアップデートの必要性が高まるか分からない」という特徴を持っているからです。
自社エンジニアだけでは、どうしても手が回らないという場合や、なんとか運用は出来ているものの、大きな負担をかけてしまっているというケースであれば、海外のエンジニアを活用することでコストを抑えながら、負担軽減と更なるサービスの改善を考えてみても良いかもしれませんね。
同時に複数の開発案件が走っている場合
また、あなたの会社が同時に複数の開発案件を常に走らせている場合、それもラボ型開発に向いている特徴を持っていると言えるかもしれません。
従来の請負型契約では、基本的には一つのプロダクトに対する完成責任を伴うものの、それ以外の開発案件を任せることは出来ず、もし契約締結後に何か開発して欲しい案件が出てきても、また別途で契約を結ぶ必要がありました。
しかしラボ型開発では、契約期間内であれば自社のどのようなプロジェクトにも、人手がいる限りアサインを行うことが出来るため、複数案件に対して強い開発リソースを手にすることが出来るのです。
これは、同時進行的に案件を進めたい企業様にとっては非常に魅力的であり、請負型契約にはない強みだと言えますよね。
市場のボラティリティが高い場合
最後の特徴としては、市場のボラティリティ、つまりスピードが速いという場合です。
特に、スタートアップやベンチャー企業などの新規事業立ち上げにおいては、何か一つのプロダクトを作り込むというよりも、必要最低限の機能を実装してリリースを行い、そこからのPDCAサイクルを高速で回していくという流れの方が一般的でしょう。
引用元:https://blogs.itmedia.co.jp/itsolutionjuku/2019/09/1_43.html
このような場合においては、プロダクトの仕様が固まりにくく、また随時機能の追加や変更が起こるため、従来の請負型契約よりもラボ型開発の方が向いているといえます。
期間契約によって、作業量を保証しておけば、市場や競合などの環境がどのようなものになっても、それに合わせた開発を随時進めていくことが出来るため、開発の部分は安心して任せることが出来るのです。
メリットを知った上で活用しよう!
以上が、ラボ型開発のメリットと、そのメリットが最大限に活きるようなプロジェクトの特徴のご紹介となります。
多くのメリットを持っていることに加えて、様々なタイプのプロジェクトにフィットするラボ型開発は非常に魅力的であり、活用のしがいがあるということがお分かりいただけたのではないでしょうか。
あなたの企業の開発リソースを増強し、よりコスパ良く効率的な作業を進めていくためにも、ぜひラボ型開発の活用を考えてみてください!