オフショア開発の進め方:プロジェクトの開始から終了まで
今後、オフショア開発によってシステム開発やプロダクト開発を進めていこうとしているあなたにとって、「オフショア開発がどのように進んでいくのか」という開発フローは非常に気になる点となるでしょう。
そこで今回は、オフショア開発プロジェクトの開始からその終了までの一連の流れをお伝えし、あなたのオフショア開発に対するイメージをより具体的にするサポートをさせていただきます。
一連の流れを知ることによって、より詳細なスケジュールの策定や予算の決定などが出来るかと思いますので、ぜひ以下の流れを参考にしてみてください!
Contents
オフショア開発の進め方①プロジェクト開始
オフショア開発の開始、いわゆるキックオフは、プロジェクト成功を左右する大切な場面だと言えます。
実際に現場に赴いてミーティングを行う場合も、オンラインによる遠隔のコミュニケーションで行う場合もあるかと思いますが、何れにせよしっかりと詰める部分を詰めておかなければ、後々のトラブルに繋がってしまうでしょう。
重要なことの一つ目は、しっかりとアイスブレイクを行い、人間関係を築いておくことです。これがなければ、開発チーム自体の雰囲気も悪くなってしまいますし、ミスや遅れに対して適切な対応が出来ないことに繋がってしまいます。
また、チームとしての目標やルールを定めておくことも重要な要素の一つです。この時点で全員が同じ方向性を向いておくことで、その後の作業のやりやすさも大きく変わってくるはずです。
オフショア開発の進め方②仕様書決定
次の流れとしては、発注したシステムの機能を仕様書に落とし込み、実装出来るような状態に持っていくという作業があります。
特に、言語の壁があるオフショア開発においては、通常の仕様書よりもより丁寧に、かつデザインイメージや図を利用した仕様書を書いておくと、実装のミスや齟齬を事前に防ぐことが出来るでしょう。
また、モバイルアプリやtoC向けプロダクトの開発を委託する際には、UIや遷移図、ワイヤーフレームをしっかり作っておくことで、視覚的にも分かりやすくデザイン性の高いアウトプットが出来ます。
現地の開発現場にプロジェクトマネージャーがいる場合は、そうした人の力も借りながら、より良い設計と計画ができると良いですね。
オフショア開発の進め方③開発実装
以上の二つの工程が終わったら、いよいよ本格的な開発実装のフェーズへと入っていきます。
発注側としては、現場でエンジニアの方々が開発をしている際の作業量はあまり多くないということが言えますが、このフェーズにおいても気を抜かずにプロジェクト進行に目を向けることが大切です。
特に、現場の中で疑問点が出てきたり、作業に遅れの兆しが見えたりしている場合には、素早い対応をとって、それを改善していくことが求められます。
仕様書が出来てからは現場に任せるというスタイルを取っていると、こうした失敗の芽を潰すことが出来ず、後々大きな打撃を受けることとなるでしょう。
開発を丸投げせず、委託先と共同して開発を進めていくことが、オフショア開発における失敗を防ぐ一番の心がけとなるかもしれませんね。
オフショア開発の進め方④テスト・修正
開発が終わり、想定していたシステム・プロダクトが完成すると、それをテストする工程が必要となってきます。
信頼できる委託先の場合は、そのまま開発者にテストを依頼することもできますし、品質向上のために別途テスターの工数を考慮しても良いでしょう。
またこのテストの際、国によって動作環境が異なる場合もあるので少し注意が必要となります。
PCの環境が、想定している使用環境と同じかどうかや、スマートフォンの機種・バージョンがちゃんと日本と同じであるかどうかに注意して、テストと修正の作業を進めていきましょう。
オフショア開発の進め方⑤プロジェクト終了
以上四つの工程が全て終了すると、一つのオフショア開発プロジェクトが終了することになります。
実際に、そのシステムを社内・社外に対してリリースし、その反応も見ながら適宜バージョンアップをしていくことになるでしょう。
また、一度取引をしたオフショア開発の委託先企業について、そのやり取りや質に満足した場合は、今後も取引を継続させることが可能です。
オフショア開発を行うにあたって、優良な開発企業を選ぶということは非常に重要な要素となるので、良い関係性を長く続けていくことは非常に重要かもしれませんね。
一連の流れを知り、オフショア開発を成功させよう!
以上が、一つのオフショア開発プロジェクトの開始から終了までの流れとなります。それぞれの過程において、意識すべき点や重要なポイントがあることが分かりますね。
こうした一連の流れを知っておくと、不安なくスムーズにプロジェクトを進めていけると思いますので、ぜひこれを参考にオフショア開発を成功させてくださいね!